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Text Works

灰色/水族館

情景描写を中心とした幻想的な世界観です。

***************

白くてただ何処までも広がる地面はよく見ると湿った粉の様なもので
よく見ると青みのある
そうだ、それは



見ているとぼやけるようだ
焦点を結ばせない色
足をあげた其処には自分の足跡
まだ汚れていない自分の靴底が写されたが
足跡はその一つしかない
一歩一歩連続するはずの足跡の「過去」がなかった
ここは何処だろう?
自分にもまた「過去」が無いかのようだ
この地にもまた「過去」はあったのだろうか
灰、何かの燃えた跡
それは大体平らに不純物を含まないかのように一様に広がる
空は明るく白い
空も白い

困ったことに私は自分の色がまったく認識できなかった
淡い影で跡を残した自分の靴も、自分の手のひらの色でさえ
唯一彩度をもつものとして認識されたのが灰の青み…
いや、違う
よく見ると灰はすべて青みがかってなくて、象牙色のような部分やもっと赤みのあるところもあった
空も微かに黄色い
私は足元から伸びる道のような青い灰の部分を歩いてみることにした
湿った灰は踏みしめやすく歩きやすい
果ての見えないその地を足元だけ見て歩く
すると足元の灰は色みをましてゆき、あたかも極彩色のように眼を灼くようになってくる

真っ青な道は続いている
周りの赤と黄色は混じり合うように、時には連続して変化していくのに、
青だけが混ざらない
道だった
眼が慣れたので前を見て歩くようにした
空と地面境目に、多分この道の先にあたる位置に、四角いでっぱりがあることに気付く
だんだん近付くそれは灰色の建物で、横に建てた辞書のような形で、等間隔に黒い点が付いている
近付いていくと建物はどうやらコンクリートで、黒い点は排気口か何からしい
建物の横に短いほう、辞書で言うと上か下、しおりがはみ出るほう、に黒い扉があった
コンクリートの建物、表面は湿ったように冷たい。
黒い扉の前に道はつながっていた。
扉は鉄製で黒はペンキで、垂れる跡もそのままに荒く塗られている
銀色のノブを私は捻る
薄い灰色で、極彩色の世界に別れを告げた

暗かった。
そうだ私はもともと鳥目で、暗順応するのにじかんがかかる。
「過去」…を手に入れたのだろうか。
私は見えない足の先ばかり、ずっと眺めて待った。
始めに見えたのは足ではなくて、足跡だった。
暗いのは床も真っ黒いタイルだったからで、そのタイルに白い灰の足跡があった。
白かった。
灰はもう白くしか見えない
周りを見渡すと光る水槽がある。
壁に埋め込まれたもの、黒い床から生えた円柱のものなど大小様々で
青白く、発光している。
中には魚が、いない
エアーポンプが細かい泡を吐いていて、唸る音が聞こえる
どの水槽も光って唸る
壁の水槽の向こう側は水色で、黒い床、黒い壁、黒い天井に囲まれるこの場所よりは水槽の中のほうが広く感じるのかも知れない
でも魚はいない
私はフロアの水槽を避けながら奥に進んだ
魚は何処にもいない
あぁつきあたりが光に包まれているのが見える
しかし逆光は眼にやさしくなくて、光の先は見えない
私は進む
しかし幻覚か、円柱の水槽が迫ってきて先に進むのを邪魔するように思える
私は水槽に体をぶつけながら少しずつ光に近付く
あと少し
最後の水槽が行く手を阻む
壁の水槽は歯噛みして唸りながら行方を見守る
私はむちゃくちゃに腕をかきながら前へ進み
最後の水槽を、かわした


波の音が聞こえる
砂浜に打ち付ける波の音だ
黒い床は左右に広がり円をかいて真ん中で合わさる
階段があって二階建の正面にあるのは大きな、大きな水槽。
二階分の水槽、天井は高くて、黒い天井に水槽の光に照らされて
真っ白の線で鯨が描かれていた
水槽には何もいない
私は右の階段からカーブする水槽の表面に沿って上へあがった
ガラスは厚く見つめると視界が歪む
ここはどこまでも静かなのに、波の音が確かにする
白い鯨はいない
私の足跡、あの白は、きっと鯨の白に似ている。
足跡はもうついてきてはいなかった


ちょうど真ん中、カーブする曲面が左右後に流れるところで、私は終わりにきてしまったとはっきり思う。

一枚のメモが、水槽に張りつけてあるのを見た。

私は何かとても切ない思いでそれに書かれている、右上がりの小さな字を読んだ。


「これでもう
 この中に捕らわれる者は無い」


私は瞬間海にいた

沈む暴れる青臭い潮を飲んだ

しかし同時に波打ち際で半身に塩を乾かす風を浴びながら波に打たれていた

私は水槽の中にいた。

見上げると水面は白く輝いて

白い鯨が


そのとき
建物は排水を開始した


・・・

・・・・・・

・・・・・・ァン

・・・・・・ザァン

・・・ザザァン

・・・・・・ザザァン

・・・ザザァン

・・・・・・

・・・



湿った灰の上に立っていた
白い空は高いか低いかわからない
私はここに立っている
足跡は
ない
よく見ると足元から一本の道
私はこれを辿って行こう
この道は青い
もしかしたら
懐かしいあの海に
続いてはいないだろうか

沖縄・瀬長島の案内

口語まじりの軽い案内文です。

***************

★瀬長島
アクセス方法:無料シャトルバス・タクシー・レンタカー
那覇空港より車で15分

 空港すぐそばの橋で渡れる小島。
 島の高いところにある展望台付近からはかなり低空を飛んでる飛行機の上昇していくところもしくは下降していくところが見られる(風向きによりちがう)一般の飛行機から小型の離島便や軍用機も飛び、飛行機大好きな人には堪らない場所である。是非スマホにフライトレーダーを入れて行って欲しい。
 展望台の高さにあるホテルでは日帰り温泉が出来、特に海を眺められる立ち湯が気持ち良い。
 また展望台から海に向かう傾斜地にはウミカジテラスという小さくオシャレな店が並ぶテラスがあり、リゾート感満点。飲み屋さん食べ物屋さん雑貨屋さんと色々なショップがある。
あと足湯もなんでかある。
 海はビーチというか磯に近いような気がするけど、大岩があったりしてなかなか気持ち良い。足を水につけるくらいはできるのでビーサンがあると良い。
 なおビーチ側から展望台へ登る階段が整備されているがかなりの段数があり、気合が必要。坂道や車での移動がオススメ。
 ただし休みはめっちゃ混んでるので島をグルグルと駐車スペース探すことになったり、橋付近の道が混んだりするので、空港に近いからといって時間は余裕を持っていくことをオススメします。

Image, Video, Others

22 of  1〜22Works

  • ハロウィンのまじょっこ女の子です。

    ハロウィンガール

  • キャラクタをクリスマスオーナメント風にアレンジしたものです。

    SDアイコン

  • ハロウィン衣装のSDイラストです。アイコン用に描きました。

    ハロウィンSD

  • クリスマスのアニメーションドットです。

    アニメーションドット

  • 比較的新しい絵です。

    ハロウィンガール

  • クラゲ

  • 少し古い画像ですみません。線が太いです。デザインは私らしいかんじです。

    ファンタジー斧子。

  • 描き方は他のサンプルからもお選びいただけます。これは線が多め。

    全身絵

  • さらっとした普通塗り。背景はもっとシンプルなものか無しになります。

    普通塗り

  • 厚塗りでデフォルメ。あまり新しいサンプルでなくてすみません。

    デフォルメ

  • SDサンプル。これは厚塗り。

    SD

  • 厚塗りです。獣もまぁまぁいけます。

    キツネ魔導師

  • ちょっと荒いですが、普通塗り

  • 胸筋サンプルと呼びたい。

    厚塗り

  • だいぶ昔、出展した作品。

    オレンジ

  • だいぶ昔、出展した作品

    オレンジ

  • 模写やスケッチ的なデザインも可能です。

    ネイチャー

  • 絵本調のやさしい雰囲気

    絵本調

  • 夢で会いましょう

  • 普通塗りだとこんなかんじです。顔のニュアンスはもっと可愛くしたり、もっとそっけなくもできます。

    キャラクタ(普...

  • 半分ラフ塗りのキャラクタ。
デザインの見本に。

    キャラクタ(厚塗り)

  • クレヨン画です。紙は段ボールを使ったので、独特の質感です。

    クレヨン牛年賀

22 of  1〜22Works

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